This is POP!! | ©gaburu
Next Month08 '25
31
もともと午後に東京に戻るつもりだったんだけど、夜に来客の予定が入って翌日朝の移動に変更、丸一日何しようかーって日。レコード棚の整理を始めてしまったら昼を過ぎ、結局夕方までかかってしまった。キュアーのレコード、こんなに持ってたのね...w 夜はレアな来客とベランダで線香花火をして遊ぶなど。明日は早起き。
30
Uberで西新のハンバーグ屋から2品取り寄せ、福岡の人と自宅でごはん。主に猫様の近況の話。夕方暇になったので、観たいと思ってたヴェンダース監督「パーフェクト・デイズ」をアマプラで観る。
ここまで完璧にポップミュージックを使いこなしている映画は観たことがないよ。寡黙な印象はなく、東京の風景と劇中カセットでかかる曲の数々に、登場人物の表情とで心象豊か。自分的には、主人公の”おじさん”は、「パリ、テキサス」のハリー・ディーン・スタットンから繋がっている。「パリ、テキサス」最後のスタットンの遠景とライ・クーダーのスライドギターが表現する孤独と、本作最後のニーナ・シモンが歌う”Feeling Good”が流れる中の役所広司の表情変化に感じる孤独とは異なるものだけど。 ヴェンダースは孤独を描くのが巧過ぎる。ざわざわさせられ、みぞおち辺りに刺さるんだよねえ。
29
朝の認証審査クロージングにリモートで顔出しして日帰り大分出張。14時前に工場に着いて会議。大分駅でメンバーと懇親会を21時過ぎに抜けて福岡に戻る。博多駅着は0時前。タクシー使っちゃった。
28
午後の便で福岡に飛ぶ便待ちの羽田のラウンジに居たら、長女から、米国就職活動に見切りをつけて帰国することにした(査証が切れる)とのLINE。5月の卒業後、頑張ってはいたんだが、ノンネイティブの新卒採用は厳しいようです。 近場の1K物件をチェック始めるなど。
27
「天界の戦い」チャールズ・ウィリアムス(風間賢二 訳)
原題「War In Heaven」、1930年刊で今年初邦訳(なの?)。トールキン、C.S.ルイスと文芸サークル仲間だったという、その筋では英国幻想文学御三家のひとり...というのは解説で知った。著名なオカルト文学作家の代表作ということだそうです。Xで見て、なんか面白そうと思って買ったのかな。第一次大戦後の英国、オカルト系出版社(国書刊行会みたいな?)で起こった身元不明の殺人事件をスタートに、聖杯にまつわる異端キリスト神話的な話が進行する。この系統をプリーストあたりが継いでいるのか...と思わせる散文表現とストーリー。英文学の含蓄あって原文で読めると凄いのかもだけど、自分には合わなかった。ネタバレになるけど、プレスター・ジョン伝説が関わってきて(当時の流行り?)、そっち方面には興味が湧いたので、関連書籍を探したりしてる。
26
24日曜日の午後に宮崎に飛んで、久々に宮崎の人と近況確認。月曜日は延岡の大学、今日は宮崎の大学で面談。昨日の延岡での面談の際に、学部長やってる大学時代の友人Mと卒業以来の再会。短い時間だったけど話の花咲く。同じ講座の学友で、YMOマニア。そっち方面の話はできなかったな。大分在住らしいので、今度御飯に行く約束をした。
22
「ポスト資本主義の欲望」マーク・フィッシャー(高橋完太郎 訳/マット・コフーン 編)
原題は「Postcapitalist Desire: The Final Lecture」、2021年刊(邦訳は2022年)。ロンドン大学のゴールドスミス・カレッジ視覚文化学科で2016年11月17日から始まった、著者による計5回の講義録音をテキストに起こしたもの。著者は、クリスマス休暇を挟んだ第6購の前週末に命を絶ったため、これが最終の講義になってしまった(イアン・カーティス!)。講義内容は資本主義とは何か?打倒を目指した30年代と70年代のプロレタリアートによる活動、カウンターカルチャーを総括し、資本主義の次を創造する活動はどこから現れるのか?について、フロイト、ドゥルーズ&ガタリ(もちろんマルクス)等々左翼/ポストモダンの系譜に関する様々なテキストを学生と読み解きながら議論していく。てあたりは、巻末の編者(マット・コフーン)による解説で、本講義前の著者主張の経緯から解説されてるので、読んだことのないテクストについての議論が脈絡を探しながら続く本編で置いてかれても大丈夫w 講義中出てくる様々な思想や論説を、Geminiの要約でチェックしながら読んでるのを歪と感じつつ、バラードやミエヴィルが思い浮かべながら、70年代から現在に至るSFの系譜の底に、ポスト資本主義の流れがあることが見えてきて、SF読みとして興味深く読めた。ポスト資本主義や左派的加速主義を掘り下げていこうとは今のところ思ってないけど、著者の音楽論(そもそも映像や音楽の批評家)は読んでみたい。

昨日の朝見た夢は、この本のせいだったかもなw
21
昨夜のというか今朝見た夢は、オフィスを歩き回りながら社員が居るところで備品を壊して回るというもの。休暇が必要なのか、読んでる本がポスト資本主義に関するものなのでアナーキーな気分になってるのかw いずれにせよ休んだほうがよさそうだ。
19
「去年、本能寺で」円城搭
文芸誌「新潮」に2023年1月から24年11月まで掲載されてた日本史ネタのスペキュラティブ・フィクション連作11話を収録。題材が実在(旧石器時代の話は実在といっていいかわからないけど)の人物なので、読み易いというか取りつき易い円城搭。戦国時代の話が多いが(細川幽斎、齊藤道三、足利義教、親鸞にもちろん織田信長...ヤジロウなんてレアキャラも)、時代の幅は広く...前述の旧石器時代、少年期の本居宣長、坂上田村麻呂、源実朝など時代の異能とそのエピソードが、メタフィクショナルに時代と空間・”歴史”という虚実の世界観の中で脱構築され、特異点である本能寺に収斂する。脳科学的な実像と意識の話だったり、解釈次第で如何様にもなる歴史の出鱈目であったり、知能と知性の話であったり、シュミレーション仮説ネタだったり、それぞれの話がいちいち面白いので、これ読んで新しい日本史に目覚めるのもアリかもしれない。書くたびにフィクションの可能性を更新してくのは凄いとしか言いようがないよ。

早川書房が80周年らしく、Xで#私の本棚の早川書房ベスト約8冊てのが界隈で投稿されてる。蔵書は福岡にあるのでポストはできないけど、以前書いた海外SFベスト10国内SFベスト10から8冊は揃いそう(1冊はトニイ・ヒラーマンを入れたい気もするけど)。随分昔に書いたものだけど、入れ替わりは無いような気がするものの、更新するなら、ラッカーを落として、ハイペリオン・シリーズ...1冊選ぶなら「エンディミオンの覚醒」かな...に変更だろうか。あとヴァーリイ「残像」は「あなたの人生の物語」テッド・チャンに入れ替えですかね。今度福岡に行ったら選んでみようかな。
16
お昼の来客のあとバタバタと空港へ移動。フライトは40分遅れ、だったらタクシーじゃなくても間に合ったなあ...。新宿で乗り換えると浴衣姿の子が多い。どこかで夏祭りやってたんだろうか。
15
最後の最後の中期計画説明会は中国向け。前回から1ヶ月半経ってるし通訳用にリモートで原稿読むだけなので、此処だけの話、身は入らない。 昨日のグリーンカレーのリベンジで(魚は下味つけないとダメだね)、今日は芽キャベツ・さつまいも・ブロッコリーと野菜ごろりのレッドカレー。夕方作って、夜はすぐ近所で花火大会があるってんで、それを観に行ったあとで食べることにする。花火は20分程だったけど、最後の方はなかなか綺麗でした。帰宅後食べたカレーもなかなか美味。ちょっと掴めてきたかも。

「カルサヴィーナ」井上鑑、初回完全限定生産のLP。40年前にカセットブックで出てたやつで(今も大事に持ってる)、P-Vineからテープ起こしリマスタリングで復刻...て、全然知らんかった。ノイズや歪はご勘弁表示があるんだけど、いやまったく気にならないです。いつもの山木秀夫、高水健司、今剛を中心に、琴やチェロを交えたインスト録音。「SPLUSH」に入ってる"オンディーヌ"のインスト版が白眉。テーマを決めてアルバムでアンソロジーを作る氏のスタイルの到達点的な趣きありますね。
14
午後から仕事止めて玩具断捨離。売るものはもう決めてあるんだけど、大物のSWレゴ(R2D2)の解体が面倒くさくて先延ばしにしてた。ひたすらR2D2解体しながら、レゴのデザイナーて凄いなあ...と感嘆至極。箱詰め終わった頃には日が暮れてた。今日はスリランカ風魚カレーに挑戦。炎天下抜け出して買ってきたブリの切り身を使ったんだけど、グリーンカレーの味付けが淡白すぎたか、具も併せてパンチ不足。獅子唐がうまく効かなかった...期待してたんだけど。
13
今日のネパール風(では既にないかも)キーマカレーは、好い出来だった。色々変えてきてるので何が功を奏したのかよくわからなくなってきてるし、そもそも正解は何だ?ってところはあるんだけど、やっぱり正福の味噌ダレが効いてる気がする。
12
「シナバー 辰砂都市」エドワード・ブライアント(市田泉 訳)
原題「CINNABAR」、1976年刊。今回初邦訳。遠未来の地球、砂漠の中の都市"シナバー"を舞台にした連作短編集。第一話が1971年掲載で数年にわたって書かれたもの。エド・ブライアントて短編作家で、著名だけどまとまって読む機会はなく、今回の邦訳が20数編あるらしい短編集を出す切欠になったりするのかしら。全8編の最後に序文がくる構成。第一話「シナバーへの道」から四話までは、不思議な都市と登場人物が織りなす筋があるような無いような話が続くんだけど、第五話「ヘイズとヘテロ型女性」で都市の物語としてストーリーが形になり始め、最終話の終わりと始まりにつながっていく。円環構造になっていて、また第一話に戻ると腑に落ちるという。とにかく最後まで読むことをオススメ。バラードの影響を受けたという辰砂都市の光景(ビーチ、飛行、時間、建築物)超現実的。

朝の重めの面談からスタート。その後は金曜日の中国法人社員向け説明会の喋り原稿(事前に通訳に渡す)をひたすら書く。いつもアドリブで適当に喋ってるからなあ...。夕方に予定してた来客をバタバタとこなして、夜は帰省が翌日に延びた福岡の人と、そんなことなら鰻でも食う?ってことで、取れなかったお店予約の代わりに宅配で鰻を食べる会。近況など喋って見送り、デスクに戻って原稿書きの続き。名店の鰻重は大変美味しゅうございました。
11
9日の土曜日の夕方から福岡に来ている。昨日は九州一帯が線状降水帯に入ってしまって福岡市内も激しい雷雨で買い物もままならず。まあ滞在中の食材は入手しないといけないので出かけたわけですが。リビングの壁面本棚、棚中棚が届いたので、整理した。シリーズ物を集めて並べる程度だけど汗だく。んで、今日は仕事部屋の文庫本棚の整理に手を出してしまって丸一日。とりあえず日本モノ、翻訳モノをハヤカワ・創元・その他、ノンフィクション系でエリア分けして、シリーズ物を集めるなど。丸一日、汗だく。昨日も今日も、やっぱり二度買いした本がいくつかw 終わらせて、夕方からカレーを作る。ネパール風我流野菜カレー。仕上げに正福のソース日本つう味噌ダレを入れたのが功を奏したか、まあ納得行く味に。獅子唐入れたんで、いい感じの辛さになったのもあるのかな。そうこうしてる内に雨は上がったようで、夜の風は少し夏っぽい。
08
「あなたの知らない脳」デイヴィッド・イーグルマン(大田直子 訳)
受動意識仮説信者を標榜しつつ、それに関する書籍は1冊しかまともに読んだことないので、あらためて著名な1冊で現在の脳科学のポジションを確認。「脳は世界をどうみているのか」が文庫化されたので、その前哨ということでもある。
副題は「意識は傍観者である」、原題は「INCOGNITO - The Secret Lives of the Brain」、2011年刊で邦訳は2012年、文庫化2016年。日本語副題通り受動意識仮説を意識下で活動する脳(原題副題の"The Secret Lives")を中心に描いた本。最近TVでもこの辺の話がよく出てくるのは、AIの実装が加速的に進んでて知性の裏側への興味が高まってるからなのか。実例というか症例も多く引用されてて、哲学史科学史の側面もあり、読み物としてもとても面白い。人を動かすには(あるいは組織を動かすには)行動経済学的な視点で制度設計する必要あるよね...という内容として受け取りました。我が意を得たりです。終盤では犯罪/反社会的行動をどう裁くか?という点に触れていて(論旨を裏返すと新たな選別の話に繋がるので、非常にセンシティブな論点でもある)、人類社会の在り方にも示唆的で興味は尽きない。
03
「緑の予感たち(1)」千葉ミドリ
amazonのお薦めだったかXで見たか、買った理由は定かでない。「カッパの理髪店」(夢と恋)、「未来の星の下」(旅館的ゲームSF)、「あちほ、どこにいるの?」(絵本の記憶)、「靴去る」(ダンダダン的な何か)に同人誌時代の2編。諸星大二郎的な画風と、ホントに夢的な突飛な展開とオチが癖になる。映画にしたい人たちいそうな、でも映像にはして欲しくない絵の間と勢い。久しぶりにハマったかも。(1)ってことは、続くってことでいいのかしら。2巻が楽しみ。
02
Prime Videoで「トモダチ100人よべるかな」のシーズン1を一気鑑賞。12時間で東京某所に呼び出した友達が終了時点で何人居るのか?というゲーム。芸能界隈の人々がルールも不明な環境でもなんとなく場にとどまる姿は興味深い生態だし、切欠無いとグループから離脱できない集団心理は他人事だと観てて楽しい。自分は全てを知ってる体で憶測をひけらかしてはグループを混乱させる人達が出てきちゃうあたり、昨年秋以来イヤというほどで経験しているので、ヒトって愚かだなあ...てあたりも笑えるw

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